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【家づくりセミナー第18回】新築よりリノベの方がお得…はウソ!?

こんにちは!大阪市で「ワクワクできる家づくり」を手がけるWAKUWAKUハウスです♪

当社では定期的に、家づくりセミナーを開催しています。
一般的な家づくりセミナーやネット上に溢れる情報とは一線を画している!と自負しており、参加していただいた方には「こんな話は初めて聞いた!」「すごく濃く興味深い内容だった」と言っていただけます♪

今回皆さまにお伝えしたい内容は、リノベーションは本当に新築よりもお得になるのか!?という点です。
リノベーションと新築、それぞれにメリット・デメリットがありますが、「リノベーションの方が新築よりも大幅に安く済む」と認識している方が多いようです。もちろん安く済むことが多いのは事実なのですが、具体的に比較してみると「ちょっと待った!」と言いたくなる事例があります。

昭和56年以前の建物は耐震診断で何かしらの問題が出ることが多く、リフォームやリノベーションをしなくては、と感じられる方が多いです。この時の選択肢として、「フルリノベーション」か「建て替え」かになることが多く、多くの方が「リノベーションの方が安く済む」と思われます。しかし実際はどうでしょうか?

近年解体費用ゴミの処理費用が高騰しており、想像している以上の金額がかかることがよくあります。
また、築年数が経っているお家は柱が曲がっていたり、床が傾いていたりすることも多く、その補修には手間もお金もかかります。壊してみて初めて分かる内部の様子もあったりするので、想定していたスケジュールよりも長くかかってしまうことも多いです。

また、フルリノベーションをして家が新築同様に美しく快適になったとしても、築年数自体は変わりません。そのため建物の評価は変わらず、火災保険料は高いままになります。一方で、固定資産税は築年数が経つと安くなっていくので、メリットと言えます。
建て替えをすると新築と見なされるので、建物の評価額は上がり、火災保険は安くなります。一方で、固定資産税は高くなります。

また、リノベーションでももちろん断熱性・気密性は改改善されますが、やはり建て替えの方が性能は高くなります
これら諸々のことを踏まえると、「新築とリノベーションで300万円前後しか変わらない」ということも少なくなく、保険料や光熱費などのランニングコストを踏まえると、「建て替えの方が得!」となるケースも少なくないのです。

ただし、建て替える際は現在の建築基準法に則る必要があるため、建蔽率の範囲内でしか建築できません。また、接道などの関係で再建築不可の物件もあります。それらの点を考慮して、「リノベーションにします!」という選択をされる方もいらっしゃいます。

これまでの家の雰囲気をできるだけ残したい。例え手間やお金がかかったとしても、リノベーションがいい。もちろん、そのように考える方もいらっしゃいます。リノベーションにはリノベーションでしか味わえない良さがありますので、その際はぜひ一緒に生まれ変わる過程を楽しみましょう!

次回の家づくりセミナーもお楽しみに!