苦労した土地探し
予算や場所で土地を探している中でなかなかしっくりくる物件がなかった。
資料の段階で良さそうな物件資料をピックアップして実際にいくつか土地を見て回ったけど購入までは至らなかった。
後から振り返っても土地探しが一番苦労したというお話でした。
そんな中巡り合えた運命の場所
高台の一番上の場所に位置する間口より奥行きが長いこの土地。
一番気に入ったのは土地から見える景色。
正面の道路からは前が公園の緑地が広がり、裏には町を見下ろせるというこのロケーションがこの土地を気に入った最大の魅力でした。
住んでから分かった嬉しい事、それは夜景もキレイなんだとか。
どう建てたら明るく開放感が手に入るか
土地は南東向き、道路面が比較的明るい。だけど景色が良いのは土地の裏側。
『とにかく明るい家が良い』お客さんの要望は一貫していました。
通常、明るくするだけなら道路面にリビングを持ってくるのですが、
せっかく眺望が気に入っているのに道路面からしか窓が取れなかったらきっと明るくなっただろうけど一番気に入ったという景色がリビングから感じられない。
色々悩んで最終的には道路面からの採光をやめて裏庭スペースを設けて、道路面からはわからない裏に広がりを持たせる設計でした。
土地の間口がそれほど大きくとれない土地でしたので、南側の光をリビングに落ちてくるように吹き抜け&ストリップ階段で工夫しました。
そうすると道路面から採光を取らなくてもプライバシーを確保したとっても明るく開放的な空間を手に入れることに成功しました。
ガラスも透明ガラスを多くしましたがカーテンレスでも大丈夫な位置に窓をたくさん設置しました。
吹き抜けの透明ガラスからは青空や流れる雲、時には昆虫たちの姿も見れるようで、お子さんも喜んでいると言っていただき、プラスアルファの効果もありました。
裏庭スペースのもう一つの理由
リビングにハイサッシ(床から天井までの窓)を設けて外の景色を感じやすく、なおかつプール遊びやバーベキューなどがしやすいようにしたのですが、リビングが畳数以上に広く見える工夫をしただけではなく、高台の一番上の場所にある土地なので、裏の土地と約5メートルほど高低差があります。(裏の家の2階の窓がこちらの1階の窓ぐらいの高さ感)
万が一崖が崩れても家にダメージが無いように地盤改良をしっかりして、裏の崖部分ギリギリに家を配置しないように気を付けました。
開放感を求める為に広い庭スペースを設けたもう一つの裏の理由が『長く住む家の安全を優先したかったから』です。
1LDK…実は子育て世代におすすめの間取り
このお家は実は…将来3LDKにできる1LDKの2階建てのお家になっています。
1LDKで吹き抜けがあるリビングなので、1台のエアコンの力で家の1Fから2Fの隅まで程よく空調が行きわたります。(しっかりとした断熱性・気密性が大切)
なので使っていない2階のお部屋でも比較的外の温度の影響を受けづらいです。
※WAKUWAKUハウスでは使っていない時でも部屋のドアを開けておいて下さい。と日頃からお願いしています。
将来、子供部屋が欲しいと言い出すのは子供が小学校高学年~中学生のころです。
それまではきっと使わない部屋になってしまいます。
なので最初は広い子供部屋にしておいて後から2部屋に仕切る。
そのタイミングでセカンドリビングにしていた空間を寝室として間仕切りを作る。
そうすると3LDKに早変わりというわけです。
子供が小さい間は広い子供部屋で家族みんなの寝室にして、セカンドリビングでゆっくりくつろいだり、プロジェクターで映画を見たり、雨の日でも遊べる空間にすることが出来ちゃいます。最初から間仕切りが多い部屋だとなかなかこうはいきません。光熱費もグッと節約出来ちゃいます。
長い目で家を見据える
家族構成や家族の年齢によって求められる部屋数や家の使い方が変わります。
この変化に家も対応できるようにしておいた方が便利だし愛着も沸くし、ずっと永く住み続けることが出来ます。
【間仕切りを作ったり、また取り外したり。出来るようにしておく】
これは間取りを決める時に今の使い方と将来の使い方まで決めておかないとあとからではなかなか出来ないです。
子育て~子供が独立~老後の豊かな暮らし
せっかくの注文住宅です、設計士さんととことんまでお話ができればきっと住みやすい良いお家が完成しますので、打ち合わせの時に話過ぎて無駄になる事はなに一つありません。
今回のお家も色々お話をさせて頂き、将来3LDKにできる1LDKという注文住宅ならではの間取りになりました。